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243章 これは何をやってるのか?_3

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映画の中に出てくるような、頭を傾けて弾丸をかわしたり、720度転がって弾を避けたり、鉄板の橋で弾道を変えたりするなんてのは、全くのウソで、半自動火器の前で無駄な動作をするのは、自ら死を招き寄せる行為だ。

弾倉の容量を考慮しないで、ハンドガンは分あたり約40〜60発、つまり1秒あたり1発を発射すると考えてもよさそうだ。弾頭の初速は200〜300m/sで、これは肉眼では追えない。先頭で突進すると、余計な動きは逆に相手に発射機会を増やすだけで、こんなに近くて、人間の体型は大きい。見当外れなど無理だ。一発でも当たれば、強力な銃の止めの効果によって、次に来るのは連続する弾丸だ。

【予読】能力で福泽直光の持ち銃動作から射撃方向、反応を予測することは可能だが、それでも命をかえりみない行動が必要だ。しかし、北原秀次はためらわずに大胆な行動を選んだ。自分が虐げられるよりも、大胆行動をとる方がまだマシだ。

冬美は自ら命を捧げるつもりだ。彼女にやらせるくらいなら、自分の方が強い。だから、もっと大きな責任を感じるべきだ。

【予読】を止め、北原秀次は口を閉ざさずに、急に前に躍り出て、廊下の壁に力を借りて福泽直光に向かって飛び出す。その間に、【敏捷なステップ】を発動、スピードを一気に15%増加させた。

福泽直光の銃口が動いて、北原秀次が突然に躍進してくることに驚いた。銃口向けられても打って出るような人は稀で、これはあくまで理論上の話で、普通の少年であれば、銃口を向けられても大丈夫だと言えるだけで、勇敢だと口々に言うだろう。

彼は無意識的に銃を撃ったが、北原秀次の体が一瞬で加速したことで、彼の視界が一瞬乱れ、北原秀次が間合いを詰めるのを防ぎ切れなかった。そして北原秀次が彼にぶつかり、彼の手首を握り、銃口を天井に向けた後も、また銃を撃ち、天井に穴を開けた。

北原秀次は関節技で彼の手首をひねろうとしたが、福泽直光の格闘経験も豊富で、彼に足を引っ掛け、自身は体を回転させて、むしろ彼の突進の勢いを利用して彼を投げ飛ばそうとした。

北原秀次は強く突っ込みすぎ、慣性が大きくなりすぎ、自分が投げ飛ばされそうだと気づき、ただちに反作用を利用して福泽直光の肩を掴み、同時に彼も引き倒し、彼の手首をグリップし、【呼吸力】を発動し、強引に銃を奪い取ろうとした。

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