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227章 風光一百倍_1

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鈴木希は嬉しそうに封筒をゆっくりと開けた。

これは彼女が人生で初めて受け取ったラブレターで、約束するわけはないがもしも受け取れるならそれは全てがよりましことだ、なぜならそれは自分が非常に魅力的だと証明しているからだ。北原秀次に出会ってから、彼女はいくら自己愛が強かったとしても、時折自信が揺らいだ。自分はそれほど完璧ではないのではないかと疑い、少なくとも、自分を何度でも拒否できる北原秀次という理由が存在する。

彼女は適当に開けようとしたが、その後、北原秀次に見せるつもりだった。つまり、他の人が私を気にかけているのに、あなたは私を見つけていない。早く手を打つように―もう少ししたら他の人に連れ去られるかもしれませんよ、その時には後悔しないでくださいね!

そして、雪里は二、三日に一度手紙を受け取り、正午にはそれを北原秀次に託す感じだったが、彼女もまた一通の手紙を持っていかなければ、顔丸損だ。

彼女はにっこりと笑いながら、文字の書かれた紙を抜き取った。視野の広い奴だ、自分にはまったく合わないだろうが、この先見の明さにはどこかで感謝しなくてはいけないだろう。将来的に自分が家長になった日には、何とかして良い仕事を見つけてやらなければならない。

彼女は美しい想像を思い浮かべていたが、手紙を開いて細かく読み始めると、顔の笑顔が徐々に消えていった。

その手紙はラブレターなんかではなく、挑戦状だった。それは私立大福学園の「野球研究部」から送られてきたもので、その野球研究部の部長は、彼女が強引に奪い取った野球部の元部長、大浦清泉だった。

鈴木希は手紙を一度速読し、次に再度じっくりと一字一句見直し、大浦清泉がこの手紙を書いた時の心理状態分析した。怒り、羞恥、屈辱、そして必ず成功するという決意。

手紙の中にはたくさんの冗談があったが、肝心な内容は大浦清泉が再編成した野球研究部が鈴木希の野球部と試合をし、野球場の使用権を決定するというものだった。

通常、学校には2つ、あるいはそれ以上の野球場がある。なぜなら、日本の男子学生の半数くらいは野球をするのが好きで、場所がたくさん必要だからだ。

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