webnovel

207章 姐さんの夫が小さいおばさんの半分を持っている……_1

Translator: 549690339

「阿律、デカいニュースがあるんだけど、聞きたいか?」

内田雄馬は、便当箱を手に無造作に北原秀次の席に座り、式島律に向かってニヤリと笑ったーーまた席が移動し、式島律は北原秀次の後ろに、内田雄馬は前列に移動した。もはや三人でグループを作ることはできない。

最近彼らは食堂で食事をしなくなった。なぜなら、北原秀次が持ってきた弁当があまりにも美味しいからだ。内田雄馬はそれに少しはまってしまい、北原秀次と交換するために、彼も弁当を持ってくるようになった。そして、3人の中で2人が弁当を持ってきていたら、式島律も弁当を作って持ってきた。

ついでに言うと、受験勉強中の式島叶も弁当を食べ始めた。というのも、弟が作るのなら何も問題ないし、食べない手はない!弟という存在は、姉さんをきちんと世話するべきだ、これは当然のことだ。

式島律は北原秀次からもらったノートを見ていて、顔も上げずに言った。「聞きたくない」。彼が言わなくても、何の話かなんとなく想像がつく。誰かが誰かと恋に落ち、誰かが誰かと別れたとか、新しく転校してきた女生がとても胸が大きいとか、そういう話。この幼馴染は、基本的にそういったことしか気にしていない。

でも、内田雄馬はニヤリと左右を見回した後、小声で言った。「北原についての超大ニュースだよ」。

式島律が驚いて顔を上げて、我慢してみたがついに問わずにはいられなかった。「何って大ニュースなんだ?」

内田雄馬は押さえきれずに大笑いした。すぐに顔を下に向け、もぐらのようににっこり式島律に話した。「信憑性ある情報によれば、北原と小さい人が一緒になったらしい。今、みんなが北原と福泽姉妹の三角関係について話しているんだよ」

式島律はペンを手に、一瞬ためらわずに内田雄馬を突き刺し、怒鳴った。「そんな馬鹿なことを言うな!」

生まれたときからの友人として、彼はあの内田雄馬の本性をよく知っている。彼の口から出る「信頼できる情報」は大体がデタラメだから、まったく信じるなどありえない、信じたそばからバカにされること請け合いだ。

Locked Chapter

Support your favorite authors and translators in webnovel.com