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146章 メリーゴーラウンド_1

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午後一時過ぎ、秋太郎は遊び疲れて腹が空いた。春菜は最初に冬美の携帯電話に電話をかけたが何の返事もなく、次に北原秀次の携帯電話にかけても同じく無反応。少し困惑して、雪里の携帯電話にかけると、やっとつながった。彼女はミーティングの時間を尋ね、一緒に昼ご飯を食べに行く準備をしていたが、雪里は詳細な時刻は分からないと言い、彼女が先にどこかの場所に来るように伝えた。

春菜はすぐに秋太郎を連れて現場に駆けつけ、北原秀次と冬美を除く他の人々がぼんやりベンチに座っているのを見つけて驚き、「北原ニーサンとお姉さんはどこにいるの?」と尋ねた。

式島律は苦笑しながら遠くを指さした。春菜がそちらを見ると、"狂ったコーヒーカップ"の中に一つのカップが特に凶暴に回転しており、人の姿すらまったく見えない。まるでベースから離れて飛び立つ準備をしているかのようだった。

春菜は少し驚きの表情を浮かべて二度見した後、振り返って訪ねた、「彼らは遊んでいるのに、なんであなたたちはその場で座っているの?」

雪里は元気なさげに、「私はもう4回も回ったから、もうダメかな」と言った。

「彼らは?」

「15回か17回か?それともほとんど20回かな?」

「それって…なんで?」

「また二人で賭け事を始めたみたいで、だれが先にもたなくなって降りるか確認しているみたいよ」

春菜も言葉を失った。普段の北原秀次は自分たち年下の人々に対して非常に寛大で大らかで、大兄のような安定感があり、普段怒る姿を見ることはほとんどない。しかし、彼も完全に怒らない完全に優しい人ではないはずで、家族の中ではお姉さんが彼を怒らせることができるように思えた。

しかし、この賭け事は何のために行われているのだろう?

……。

「もう無理に我慢しないで、早く降りてきて!私たちの家族にこんなに助けてくれて、あなたがあとで吐いてしまったら、私が恩知らずの悪人になってしまうじゃない!ずいぶん冤罪ね!」冬美は既にフラフラ状態だったが、何とか我慢しながら北原秀次への言葉攻撃をうったえて投げていた。

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